別途費用
沈下修正工事の見積もりには修正に伴う建築工事は含まれていません。
沈下修正して初めて痛みが判ることが多く、補修工事は痛むであろう想像は出来ても事前に積算出来ません。
簡易な内容は職人さんが行ってくれる場合がほとんどですが、想定できない事柄は見積には別途と表記しています。
沈下修正工事は建築工種の一つであり、全体の改修工事を指すものではありません。下記は別途工事になるであろう項目です。
大工工事
リフォーム工事になります。ただし布基礎の場合は沈下修正を施工した後は床束が宙に浮いてる状態になります。鋼製束に変えるなど大工工事は必要になります。
床下点検口がどこにも無い場合は点検口を新設する必要があります。
少なからず費用は発生します。
建具工事
レベル修正をすると柱のタチが戻ろうとします。建物が傾いたことによって建具調整をされた場合、修正に伴い建具を再度調整する必要があります。
内装工事
沈下量が大きいとクロスなどのしわや破れ、下地の浮きが発生する場合があります。事前に判るものではなく施工後に確認することになります。
聚楽や漆喰、玄関タイル復旧などは左官工事となります。
給排水管工事
建物の沈下に伴い給排水管も沈下していると一度切断する必要も出てきます。水勾配の変わる沈下もあり建物を修正した後に外配管をやり直すケースも有ります。
一番怖いのが給排水管の沈下による割れ、浄化槽です。薬液注入した場合に配管に侵入して管を詰める可能性があります。浄化槽は内部が空洞ですので薬液で押して割ってしまう可能性もあります。
昔ながらのタイルの浴室などはユニットバスに変えていただく方が沈下修正の施工はしやすくなります。
施主様から市の指定業者に依頼していただく必要があります。
道路使用許可など手続き・書類
荷下ろしに道路を使用することがほとんどですが交通量の多い場所など許可をもらう必要がります。近場であれば届け出るのですが遠方では手続きの人工+費用が発生します。
地盤調査
地盤調査は修正工事に必要な資料であり、平面図や敷地図と同じで事前に頂けることを前提としています。そのため別途とする場合がほとんどです。
調査は表面は探査方は全国¥6万+税、SS法は場所により変わりますが¥3.5万~です。